2012年1月14日土曜日

鳳凰三山

積雪期の鳳凰三山へ行ってきました。
といっても、今年は雪が少ないようなので、積雪してないかもしれないと思いつつ、
前夜発で、夜叉神の森の駐車場へ向かうことにしました。
4:00 頃に着くと、週末だから、数台はいると思っていたのに、車が1台もない。
まずは仮眠。
寝袋にくるまって車中泊。

朝方になると、数台車がやってきました。
車のエンジン音をききながら、二度寝、三度寝して、ようやく7:00 頃に起床。
明るくなるってから、準備開始。


今日は薬師岳小屋まで辿り着けばいいので、のんびり出発です。


夜叉神峠までの登りは、きつくなく緩やかです。
雪もなく、比較的暖かい(マイナス8℃くらい)樹林帯を登ります。



途中、夜叉神峠までXXX分という案内があり、コースタイムより10分も早く登れました。


夜叉神小屋からは、白峰三山がどどーんと見えます。
良い天気ですね、
おっ、塩見岳まで見える~。
なんて、話ながら、ちょっと休憩しました。


夜叉神小屋からしばらくの間は、急登になります。


テント泊なんで、少し荷物が重いですが、まぁ、この程度は、余裕ですねー、、、
といいつつも、2、3時間しか仮眠できなかったので、寝不足にはかないません。
ちょうどよいベンチのあるところで、ちょっとだけ休憩。


そのあとは、だらだらと、なだらかな登りが続き、杖立峠ってところに着きます。


この峠から少し下る道は樹林帯なのに、冷たい風にさらされました。
樹林帯を抜けると、風がなく日当たりの良いステキな日向ぼっこエリア。
ここで、ちょっと休憩しました。
標高2,000m あたりですが、ここでも、ほとんど雪がないです。


樹林帯の日陰に入ると、やっとこ、ちょっとだけ雪が出てきました。
でも、アイゼンを着けるほどでもありません。


どんどん歩いて、苺平までやってきました。


ここで、辻山に行くと、良いテント場がある。
と、アース顧問に教えてもらったけれど、
明日は、地蔵岳まで往復したいので、もう少し進んでおきたく、行きませんでしたー。
辻山は、ここから30分も先のようです。
また、機会があれば、行ってみます。

苺平から南御室小屋までは緩やかな下りになります。
雪が少なすぎて、たまに、凍結してるので注意。


せっかく標高稼いだのに下りか~。
とブツブツいいながら、南御室小屋に到着。


当然、営業してません。
小屋の前には、雪だるまがありました♪
ここでは、休憩とらず、さっさと先にすすみます。

小屋のすぐの登りは、登山道がすごく、えぐられています。
砂ではなく、岩です。

ずっと緩やかなアップダウンだったので、少し、しんどく感じる登りが続きますが、
まぁ、大したことはありません。
しばらく登ると、ガマの岩というところにでます。
カエルが口をあけたような岩ってことですねー。
よくある感じの岩です。
筑波山にもそんな岩があったような。


このあたりから、風が強くなってきます。
樹林帯が、ザワザワ、樹と樹が擦れ合って、ギシギシ。
寒そ~。

薬師岳小屋前の砂払岳で森林限界になり、強い風を感じます。
いろんな巨石があり、オットセイのような巨石も。
赤ペンキで、→ や × があちこちに書かれていて、
こういう案内は、せっかく山に来ているのに悲しい気分になりますね、


砂払岳からの眺望はサイコーです。



観音岳を目の前に、甲府盆地から遠くに富士山まで見えます。
気持ちいい!!

砂払岳を振り返ると、岩だらけの山ですね。
なんで、ここだけ岩が盛り上がっているのか不思議です。


ここから、薬師岳小屋はすぐそこです。
樹林帯に囲まれていて風も避けられる場所にあります。
雪も、ヒザ下くらい。
積もるときは小屋が埋まるほどなのですが、

14:30 頃に到着しました。
まずは、テントを設営し、
時間もたっぷりあるので、明るいうちに、すぐそこの薬師岳までお散歩。

薬師岳、だだっ広いですねー。
そして、すごーく風が強く、寒い。

寒いからこそ、空気が澄んで、景色もいいです。
山頂から360度の大展望!


白峰三山もばっちり見えました。


八ケ岳も見えます。


富士山もくっきり見えます。
やっぱ、富士山はデカイ山ですね。


山頂で登頂記念撮影して、


30分くらいうろうろしてました。
テント場に戻り、


つまみを食べて、落ち着いたところで、お昼寝。
贅沢な時間を過ごします。
2時間くらい、ぐっすりと昼寝して、暗くなってから夕飯を食べました。
今夜は、マーボー春雨です。
野菜もたっぷり入れて、温まります。

夜になると、風がどんどん強くなります。
四方に細引きでテントを引っ張ってますが、風にいじめられてる感じですね。
脇に2本、細引きでさらに引っ張り、安定。
それでもテントが風で揺れると、調理のときの水蒸気がテント内で凍っていて、
それが、テント内で、雪のように舞います。
つめたい。

風はあるものの、冬空はきれいです。
冬の代表的なオリオン座がくっきり見えました。


寒いので、天体観測は早々に切り上げ、すぐに寝ました。
おおよそ、マイナス15度です。



朝、3痔くらいに起きて、ごはんとかにしようと思ってましたが、
寝坊して、4痔半。

朝食の鳥雑炊を作ります。


外を見ても、まだまだ、真っ暗。
風は、ますます強く、月に暈雲がかかっていて、なんか、出たくないなぁ~。
明るくなってから、風の状態を見て、
あまりにも風が強かったら、観音岳くらいまで行って帰ってこようか?

なーんて、弱気になり、とりあえず、二度寝。
気持ち良く、熟睡。

明るくなる頃に起きると、少し風も弱まってきてます。
いい感じです、
がんばって地蔵岳まで往復しよう!
ということで、準備を整えます。

薬師岳まで登ると、
上層は雲で覆われてますが、天気は悪くありません。
富士山もくっきり!


薬師岳はさっさと通り過ぎて、観音岳を目指します。
稜線の風は、ちょー強いです。
こんだけ風が強ければ、雪も飛ばされちゃうのが納得できるほど。


観音岳までは緩やかな登りで、薬師岳からあっという間に着いちゃいます。
観音岳は少し風がしのげます。


さぁ、地蔵岳へ。
ここからは、ちょっと遠い感じですが、
地蔵岳のオベリスクが見えてるので、行く気も満々になります。



一回下って、登りかえして、もう一回下って、登るくらいかな?


赤抜沢ノ頭から、地蔵岳へ下るルートです。

観音岳から下り続け、鳳凰小屋との分岐点に到着。
砂だらけの斜面です。
鳳凰小屋には向かわず、赤抜沢ノ頭方面に向かいます。
ちょっと急な登りになります。
登りよりも、強風で体力を奪われる感じです。


赤抜沢ノ頭を下ると、地蔵岳が目の前に見えます。


賽の河原にはたくさんのお地蔵さんたち。
こんだけ並んでると怖いかんじですね、
みな同じ朝日の出る方向を向いてます。


地蔵岳の山頂といえば、オベリスク。
強風なんで、てっぺんまでは行けないかもしれませんが、
登れるところまで、登ってみましょう!





最後にロープがあるんですが、その手前で断念。
右から風が吹いたと思うと、今度は、左から風が、、、
体が振られるような感じでした。
岩に体が擦れて、ジャケットが傷だらけになりました。

とりあえす、オベリスクから見える赤抜沢ノ頭方面の景色を1枚。



薬師岳小屋から地蔵岳まで、1時間半くらいで到着できました。
あとは、観音岳、薬師岳、薬師岳小屋まで来た道を戻るだけ。




白峰三山方面の景色を楽しみながら、


富士山を正面に見ながら、


あいかわらず、 天気は曇りだけど、良い景色です。
一度、観音岳を振り返り、


地蔵岳へ、ここまでくれば、すぐに薬師岳小屋です。
帰ってきたーって感じです。
といっても、まだ、テント場までですが。

さっさとテントを撤収して、
薬師岳小屋内で、1杯、お湯を沸かしてお茶をして、13:00 に出発。


鳳凰三山の稜線上は雪がなく、アイゼンもピッケルも不要でした。
せっかく冬山ということで、はりきってアイゼンとピッケルも持ってきたのに、
使わずに下山は悲しいので、とりあえず、アイゼンだけ装着してみました。
凍結ヵ所もあったので下りは歩きやすくなるはずです。

おニューで、初めての12本爪アイゼンだそうです。
新しいってのはいいですね~。

アイゼンの前爪をひっかけないように気を付けて歩いてます。
氷の上でスリップしないので、歩きやすそうです。



下山は、日没前までに。
ということで、ハイペースで、ガンガン下りました。



杖立峠からは、競歩のような感じでさらにペースアップ。
16:00 には夜叉神小屋に到着できました。
薬師岳小屋から3時間くらい。

あとは、夜叉神の森まで、ラストスパート。

16:30に下山。
帰りに温泉に入って、中央道でモスを食べ、帰りました。